優しいホモたち

この辺にぃ、急に虚しさを感じる人たち、来てるらしいっすよ!

持つべきものは男の友情

ああ!眠れない、眠れない!

明かりを消して何時間も経ってるのに眠れない。

仕事をしてくるとすぐ眠れるのになあ!
人と関わって話をして
何かしらお役にたてて
心地の良い疲労感につつまれて眠れる!
そんな日々を過ごせることのいかに幸せなことか!

なので語ります。眠れない時はこの手に限る。
何度も言ってますが
僕はアンチ働く社会ではないです。
みんな、働くなら楽しくやりたい
なるべく甲斐のあるようにやりたいって
思ってるんですよ。

それなのに、あっという間に
それを壊していく人たちがいる。
僕はそれが嫌なだけ。

働いてみりゃ酒はうまいわ
飯はうまいわ
心地よく眠れるわ。
仕事自体は大変でも
働くっていいなって。

洗脳とかじゃなくて、日々を生きてる仲間たちと
語り合ったりとかさ。
仕事やってくなかで鍛えられてく側面もあって
いつのまにか演歌覚えてたりとか
老人介護が天職だったりとかさ
人生分からんもんですよ。
そこが面白いのに、それを無駄なことだって
削いじゃったらこの人生、この俗世に
何が残るっていうのかねぇ(一般労働者並感)

はい。では本題。

僕には中学の頃からの友人たちがいます。
いまだに付き合いが続いて
かれこれ10年近い付き合いになってます。

中学の頃はみんな柔道部に入っていた仲間でした。
今では僕はバイオリンを追いかけ
他の男どもは介護の方へ就職していきました。

これがまた面白い現実をやつらは語ってくれます。
介護職は激務だなんだと囁かれてますが
これは実際、適正が大きい。
介護と一口に言っても
デイケアなどの日中のみ空いている施設だったり
センター、老人介護施設になると入居者のお世話を日勤と夜勤で分担して行っていたり。

激務だっていうのは、あれです。

認知症や、人格障害愛着障害
統合失調症などなど
併発していたり、長いこと孤独だったり
そんなご老人たちが
現代の乳母捨て山、介護施設にやってくるからです。

無論、健康的な人たちだって大勢いますし
すべてがすべて、お世話が必要な人たちばかりではない。

後は糞尿の処理とか
オムツ換えとか、お風呂とか。
その他もろもろ、きつい人にはきついから、
激務だってのは間違いではない。

でも、そこは僕の友人たち
彼らにとってはそれも人生のスパイス。
ナイスな彼らは臭くて辛くて苦しくても
決して絶望したり、悲観したりはしない。

むしろ、行き場を失ったジジババとの付き合いに
生き生きしてるくらいです。

その友人の一人は今は北海道で暮らしていまして
車検やらもろもろ合わせて20万ポッキリで購入したと言うボロボロの軽を乗り回しては
登別だ!温泉が、泉質がいいなどと見つけたローカルな穴場を教えてくれたり、北海道の肉を破格で食べ放題の店を教えてくれたりと、美味しい思いをさせてもらってます。

彼が北海道にいるのも
なんてことはなくて、適当に選んだ大学が北海道であった、それだけ。大学は途中で性に合わず中退、そのまんま北海道に居着いて暮らしてるってわけです。
学生の頃に使っていた寮にそのまま住み込み、近くのデイケアで手取にして月収10万、さらにそこから家賃は4万程度。ご飯は朝晩と、学生の頃の名残で提供されるから食費はなし。

こんなでも、生きてる(失礼)
悲壮感なく、生きてるんですよ。
それなりにあるもので楽しく、なるべく働きたくないから収入は10万程度で十分なんだと彼は語ります。

うん、そんなもんでいいよ。

でも、働くとなるとめちゃくちゃ真面目なんだ。
働きたくないからと言ってるくせに
いざ働くとなると、身体を動かす仕事で
自分にはこれがあってるから苦じゃないんだって。

すごい。

だから施設の人から、職場の同僚からも頼られてるみたいで
今度は地域性を深めるための、集客事業をどうしようかと言う提案を上から持ちかけられてるとかなんたか。
普段はそんなこと言うような男じゃないのに
ぐうたら食って寝て酒飲んで掃除もめんどくせえってろくにやりもしないのに、そんな男が真面目に相談ですよ。

俺の給料がかかってるんだ(大真面目)

若者をデイケアに呼び込む事業が今後彼の所属する施設で興されるそうな。でもその前に、元々のデイケア業務が最近滞ってきて集客が落ちてるのに、上乗せのそんな事業なんかしてる場合じゃなくて、元々のお仕事もっとみんなでやるのが先なんじゃねえの?みたいな正論を真面目にぶちかましてくるんですね。

こんな男じゃなかったはずなのに
なんか立派になっちゃって。
もう子供だってきっと育てられるよお前は。

相手さえいればね!

社会は人を育てるもんだと確信したのと同時に
働くってのも天職は存在するのは間違いないと悟りました(小並感)

したいことを仕事にするのもいいけど
道はそれだけじゃないなって。
みんなに知ってほしくて。
特に今の若い人たちにはさ。
それだけが、なんつーの。
幸せになる手段ではないよって。

こんな生活できんのは彼だからでしょ
彼だけでしょってそりゃそうなんだけどね。

案外やってみりゃ人間なんとかなるもんだとか
無責任には言えないもんね?
人生棒に振っちまったぞオイ!って責任持てないっす。

でも、こんな人も世の中います。
けっこういますよ。

彼らのバイタイリティに触れると
やはり元気がもらえるのです。

持つべきものは男の友情。

こんな感じで。僕にも、友達はいるんですが
散々粗末に他人を扱ってきたはずなのに
なんというか、ご縁ってあるものです。
こんな人間にも10年来の無二の親友がいる。

有り難いことかな。ほんと。