優しいホモたち

この辺にぃ、急に虚しさを感じる人たち、来てるらしいっすよ!

もういい!もうたくさんだ!俺は自分で勉強するぞ!

 

もうすぐ学校に入ってから一ヶ月が経ちますが・・・。

自分でやれることばっかりなんですけど、どういうことなんですかね。

すっごく時間の無駄。お金ももったいない。

 

時間とお金を無駄にかける必要はない!

 

というか、うん百万も払うのはいかんよ。

こんな高いお金を必要なんか一切なくて・・・

工房に勉強しに行きたいとひとつアポをとりまくってみたらいいんですよ。

 

実際使ってる道具が分からないなら、実際お仕事してる人に聞きに行けばいいじゃない!

はい。まずですね、今のご時勢、"道具の名前”と”メーカー"さえわかればたいていのお品物はお取り寄せできます。比較的安価で、ネットで。海外の販売者とも、かるーいメールのやり取りで今時、取引できるそうで。

 

考えてみたらそうだよね。

 

僕の目下の疑問は、バイオリンに使う、木材や、その他カンナや金属、付属品パーツといったものはどこから仕入れているのか?ということでした。うん、確かにさ、その事情に深く突っ込んでいくのは確かに勇気がいるかもしれない。わざわざど素人で、どこの馬の骨かも分からない職人希望の怪しい青年がやってきたところで、確かにまず見学も、インタビューも断られるだろうって思うのは間違いではないぞよ。

でも「やだよ」って言われたとしても、そこをなんとかってただで教えてもらえたら、それ、儲けもんじゃないですか。無礼な気がするなら修理や調整やら、適当にアクセサリ系のフィッティングパーツとか、相応の対価を支払っておいて、で、ちょっとだけでも教えてくれませんかね?と筋を通せば良いのでは?

 

まあとにかく知りたい情報はすでに手に入れました。

 

まず木材は通販で海外から仕入れることも出来るし、池袋とかそこらにも木材の卸屋があるとのこと。普通に一般客を相手に商売してくれています。

じゃどんな木材使うの?ってそんなもん本に書いてあるよね。バイオリンの制作方法さえ、本にちゃーんと記述されています。学校に行くお金があるなら、まえもってこれらの情報だけ知っておいて、生活と仕入れ料金、つまり自分の材料費、勉強料として使ったほうが時間もお金もずーっと有意義だということに今気付く。時間も自由だから、工房見学も、講演会も、美術館も行き放題ですよ。それに比べて学校は週5日、朝から夕方までの時間の制約が欠かさずあります。その間何をするかというと、教室に閉じ込められて、実際の工房で使えるかどうかも自分で判断できず、工房へ行く暇もなく、就職活動だ!レポートだ!コミュニケーションだ!とか、もうこれ何がしたいのかわかりませんね?技術を習得してほしいのか、就職率を上げたいのか、どっちつかずじゃないのかね。学生の使える時間だって限られてるわけだし。そこに高いお金払う価値がありますか?って、僕は無いと思う。

 

で、他のカンナとか道具類は?

これ学校の支給品も職人の先生も通販ですってよ、奥さん。

そうだよね。今時通販があるもんね。

海外からも気軽にお取り寄せできる、便利な時代になったもんです。

 

はい。なーのーでー。サクセス計画を変更だ。

時間も美的感覚も有意義に使って、有意義に養いたい。

 

支給品をもらって、情報をおおよそ聞き出したら後は学校の必要は無い。

各地の工房も修理を頼みがてら、ちょっとお茶でも飲んで答えられる程度の情報は引き出せる。なんならはっきりと情報がほしいと、勉強のために見学させてほしいとか交渉してみたらいい。断れることもあるかもしんないけど、学生のためならとかで受けてくれるところもあるかもしれない。だいたいそういうような能力のほうが、社会に出てから必要な能力なんじゃないですかね?

 

実際の工房にお邪魔して、実際の仕事で使う道具類を、今回もらった支給品を元に照らし合わせて仕立て方を真似る。見たこと無い道具があったら何に使うのか、何のための道具なのか聞いて、場合によっては取り入れてみる。

 

とにかく学校はもういい。もうたくさんです。

例の夢はもたない方がっておっしゃてた先輩が、「専門学校は意味が無い」といっていた理由が良く分かります。自分でできることばっかりじゃないか。

というか「教わろうとするだけ」の姿勢だった自分が恥ずかしい。砥石の使い方とか、刃物の研ぎ方とか。鏡面がどうのこうのって話があるんですけど、それって刃物研ぎのことを調べればすぐ出てくるじゃないか。なんなら研ぎ職人さんにお金払ってでも、研ぎ方を習えば良いじゃない。ノミでもなんでもさ。必要な道具とかだってそこで習えば良いじゃない。学校へ行けば教えてもらえる、なんて甘い甘い。もっと頭を使え。そしてそっちのほうがきっと絶対面白いし、ためになるよね。

わざわざ自分の貴重なお金と自由な時間をさいてまでこういう専門学校に行く必要はないと思うよ、僕は。

 

その時間とお金があるんだったら、時間は自由なんだから、いつでもアポがとれるんだし、その自由時間だって何もしなければどうにもならない時間になっちゃんうんだしさ。

 

などと不満が爆発してもうやりきれない僕でした。ある程度情報収集が終わったら、学校は辞めて、個人活動に自由な時間と、学校に使うはずだったお金を使おうと思います。

このままじゃ先輩の言う「夢」が消えてしまう。なら別の手段をとるまでです。

僕は生きてその夢が夢なんぞではないと証明してやりますとも。

 

それがうまくいくかどうかは・・・僕しだい。どうせ学校にいたって結局は自分しだいでごぜーますよ。いざ、この身とこの頭とでどこまでやれるか、試してやろうじゃないか。