優しいホモたち

この辺にぃ、急に虚しさを感じる人たち、来てるらしいっすよ!

なまぬるいゴミ9話

 

男は強がる。女を立てて、車も自分が運転するんだと。

 

女は甘える。その男をおだてる。

 

そんなステレオタイプ…

と我々は思うだろう。

 

なぜ?

 

母か父、どちらかがいない。

強い男を知らない。

強い女性なら山ほど見てる。

 

ね。

 

この話は前にしたかもね

前よりも現実味が増してるけれど。

 

強い男なんていなかった。

わかるか?

逃げたんだよ。すべてから。

子供も妻も捨てて、または道連れにしようとして。

 

そんな、“男”像がこの目に焼き付いてんだよ

だから、男なんてろくなもんじゃない、弱くて、どこかで間違えれば途中でそっぽ向いて誰彼知るものか我先にと逃げ出すのさ。自分も男なら、そうなる。じき、そうなる。

 

それを、目の当たりにしてるんだよ

 

相次ぐ離婚や、小子化、高齢化、そして核家族化の影響がいよいよ目に見えてくる頃さ。

 

多くの子供たちは、結婚が嘘偽りの契りだと悟り、高齢者は逃げ切ることだけを考えて、愛してくれるのは、母親だけ。

 

わかるか?

 

それが多くの不幸をまた、生むんだ。

 

寂しさや不全観、後ろめたい気持ちから、それをかきけすために、男や女は安易に、あまりに安易に引き寄せられる、そして、親と同じことをする。

 

それなら、真に愛し合い

世間体のためではなく

そう、男は強くあるものだというのが、幻想であったことを認め、女はか弱くかわいくあるものだということを捨て去ること。

 

結婚と言う制度はその偽りの関係の上に成り立った、欺瞞的な制度でしかない。

女は弱い男に興味なんてないよ。

 

でも、可哀想だから、そして、愛情が深いから、愛してやれる。わかるか?

人を本気で愛せるのは女だけ。愛を与えられるのは女だけだよ。

 

男なんて、やり捨てることが愛を与えることだって勘違いすらしてる。

 

女が強いことを認めたら結婚なんてなくなるよね

男に頼る必要ないもの。

 

そうしない限り、この不幸は連鎖し続けるだろうね。